日本語しかしゃべれなくても、毎日がとても楽しかったです

中村 淑恵さん

高洲在住、2018年11月 米オーランドDr. Phillips高校プログラム
Alexandra Moraさんのホストファミリー

ホストファミリーをしようと考えたきっかけは何でしたか?

娘が以前、浦安市の姉妹都市交流プログラムで米オーランド市に派遣されて、向こうのホストファミリーにとてもお世話になりました。その後、浦安市から交流プログラムの参加者に対して「オーランドの方が日本に来られたら、ぜひ(ホストファミリーを)よろしくお願いします」というお手紙がありまして、いずれはやらないといけないのかなと思っていたのですが、ちょうどその(娘がお世話になった)ホストシスターが日本に来られるという話を聞き、それならぜひうちでお引き受けしたいねという話になりました。

事前に気になっていたこと、心配していたことはありましたか?

来ると決まったときはとても楽しみな気持ちになったのですが、そうはいっても外国の方と何日も一緒に過ごすという経験は初めてでしたので、大丈夫だろうかという気持ちはありました。
私自身は日本語しかできないのですが、Alexandraさんは来日した30名の中で唯一日本語を学習している、日本にとても関心のある子だと聞いていたので、何とかなるだろうと思っていたし、いざとなったら娘がコミュニケーションを取ってくれればいいなと思っていました。
とりあえず彼女のために部屋を一つ空けなければ、というのが、最初に心配したことでしょうか(笑)。当時は主人が単身赴任で不在にしていたので、その部屋を使ってもらうことにして、片付けて準備していました。

実際にホストしてみて、どんなことを感じましたか?

毎日がとても楽しかったです(笑)。彼女は日本にとても関心があって、いろいろと会話したりスーパーに連れて行ってあげたり。そうしたら、日本のお菓子をたくさん買っていました。毎朝、娘が出かけてからの時間は、彼女と私の二人だけでしたが、言葉については向こうが日本語を一生懸命勉強してしゃべってくれたり、スマホの翻訳アプリを駆使してくれたりしていたので、特に不便は感じませんでした。
ちょうど同じ世代の子どものいる家なので、その生活を十分に体験してもらえればと思っていました。週末は娘とずっと一緒に過ごしていて、東京にも出かけて行っていました。うちにはもう一人、中三の息子がいたのですが、そちらは受験生だったのでほとんど会うこともなかったです。
日本の料理も毎日いろいろ作ってあげました。といっても、とんかつ、カレーライス、うどん、タコライスなどの定番料理を出したり、回転寿司やしゃぶしゃぶに連れて行ってあげたぐらいでしたが、納豆以外は全部食べて「おいしい、おいしい」と言ってくれていましたね。
ただ、洗濯だけは「洗濯物があれば、出してくれれば洗ってあげるよ」と言ったのにもかかわらず、一度も洗濯物が出てきませんでした。たくさん服を持ってきていて、毎日違う服に着替えていたようでした。洗濯を頼むのは悪い、と思っていたのかもしれません。

ホームステイで心に残ったことはどんなことでしたか?

ぜんぜん知らない子どものホストファミリーをやるのは、家族にとってとても良い体験だと思います。私は日本語しかできないので、それを分かってくれる人であれば、というのはありますが、もう一度やってみたいと思っています。今も、周囲のお友だちに「ホストファミリーはとても楽しかったよ」と話していますね。
 Alexandraさんは、帰るときに「また米国に遊びに来てね」と言ってくれました。彼女は「私は歯科医になるために家を出て大学で難しい勉強をするので、なかなか時間が取れないかもしれないけれど、もしあなた(娘)がオーランドに来るのなら、喜んで駆けつけるわ」と話していました。私には、「日本のお母さん、ありがとう。機会があれば米国に来てください」と言い、大泣きして別れました。私も思わず涙してしまいました。オーランド、一度私も行ってみたいと思います。